明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか16【感想・レビュー】

 どうも、にまめです。今回は、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか16』の感想を語っていきたいと思います。

 ※多分にネタバレを含みます。ご注意ください。

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『ベルさんへ。今度の女神祭、デートしてください』
「「「「こっ、恋文だぁぁぁ!!」」」」
「ええええええええええええええっ!?」
街娘からの一通の手紙が波乱を呼ぶ!
挽歌祭とともに『二大祭』に数えられる『女神祭』で、ベルはなし崩し的にシルとの逢瀬に臨むことに。だが、何も起こらない筈もなく!豊穣の女主人、剣姫、更には【フレイヤ・ファミリア】を巻き込んだ大騒動に発展してしまう!
「全ては女神のために。――死ね、娘」
そして訪れる凶兆。一人の少女を巡り、都市にかつてない暗雲が立ち込める。
これは少年が歩み、女神が記す、

──【眷族の物語】──

New Prologue

 何から話したらいいのでしょうか。とにかく最高でした。

 内容がかなり飛んでいたので15巻を読み直したのですが、あちらはシリーズに一区切りつき、一度過去へと立ち返るお話でしたね。それを読んでだいぶ大筋を思い出せて、16巻を楽しめたと思います。

 僕は15巻でベルくんの成長が一段落ついたと思っています。死線を潜り抜け、迷宮都市で今や【白兎の脚】の名を知らぬ者はいません。それほどまでに彼は急速に力をつけ、また数々の人々に希望をもたらしたと言えるでしょう。

 ベル本人は別として、彼を知る多くの人の中では、ベルは十分に人を守れるだけの力と勇気が備わっていると認識しているでしょう。ベルは夢いっぱいのただの少年から、資質を備えた英雄の卵となったのです。

 しかし、彼はまだまだ未熟。強くなったとは言え、上を見ればキリがない。そんな中での第16巻。今後の展開には、今までとは違うさらなる成長を見せる必要があると思います。それを示唆する新たな成長の物語の始まりを予感させてくれる内容となっていました。

 今まであまり表舞台に立ってきませんでしたが、存在感を放っていたシル。今回は、彼女が中心となっているお話でした。しかし、まさかこんな展開になるとは誰も思わないでしょう。ラストのラストでとんでもない衝撃、そして物語が一気に爆発する瞬間。序章としての面白さがすべてが詰まっていたと思います

 端的に言ってしまえばフレイヤの葛藤が描かれていたわけですが、その本質、フレイヤの内なる願いやその原因までは、具体的に語られることはありませんでした。そこが、今後ドラマになっていくのだと思いますが、隠れ具合もいい塩梅ですよね。わかりそうで、わからない。惹きつけられます。

 様々な要素が散りばめられていたと思いますが、特に考察はせずに素直に続きを待ちたいなと思います。楽しみィ。

 

最後に

 とにかく楽しみ。楽しみすぎる。

 

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