現実でラブコメができないとだれが決めた?【感想・作品紹介】
ファミマの麻婆丼を一生食ってます。食生活が終了しそうです。そんなわけでどうも、にまめです。今回は、『現実でラブコメができないとだれが決めた?』の感想を語っていきたいと思います。
現実でだってラブコメは起こせるんだ!
「ラブコメのような体験をしてみたい」という主人公・長坂耕平が、ひょんなことからその理想を知られてしまった上野原彩乃と共に、現実でラブコメを求めにいくというお話。
あとがきでも作者が好きと言っていた、『弱キャラ友崎くん』『千歳くんはラムネ瓶の中』の雰囲気が、すごく影響されていました。ですが、話の核の部分は違った感じでしたね。ですから、意外だったというのが第一印象でした。
俺ガイルをはじめとして、近年人気が高い人間関係を主軸とした青春ラブコメ。本作は、その系譜よりはコミカルな印象を受けました。
リアルな人間関係を描くというよりは、あくまでフィクションの中での葛藤と言えばいいのでしょうか。それこそ、青春ラブコメの世界を現実と据えて描いた青春ラブコメといったような感じでした。
しかし、作品全体はとてもうまくまとまっていて、テンポは読んでいてストレスがなかったです。また、最後の展開で物語はここからようやくスタートするのだという、期待を膨らませてくれました。
最後に
この世界観で主人公があまりに向こう見ずなのがちょっと、個人的には辛かったですね。あのリサーチ能力と実際の行動がちぐはぐで、慎重なのか大胆なのかわからなかったです。今後彼には成長していってほしいですね。
まとめ
キャラクター:★★☆☆☆
世界観・雰囲気:★★★☆☆
展開・テンポ:★★★★☆
設定:★★★☆☆