日和ちゃんのお願いは絶対【感想・作品紹介】
どうも、ポケモン買いたいけど自制してます。レート対戦したいです。どうも、にまめです。今回は、『日和ちゃんのお願いは絶対』の感想を語っていきたいと思います。ネタバレなしです。
あらすじ
即断即決。迷うことがほとんどなく、世界情勢に興味を持つ少年・頃橋深春。尾道に住む彼には、ある予感があった。それは――葉群日和に告白されること。最近、よく話しかけられたり、なにかと遊びに誘われたりと、その兆候は少なからずあった。そして、うぬぼれではなく、それは現実となった。しかし、彼女にはある秘密があったのである。彼女の「お願い」は絶対。日和が発した「お願い」には、誰にも逆らうことのできない、不思議な力があったのである――。
こんな人にオススメ!
・強大な特殊能力を中心に繰り広げられる、青春ラブコメが見たい!
・立ち行かない現実に向き合う少年少女の姿を見たい!
日和ちゃんのお願いは、本当に絶対でした
タイトルにもある通り、日和ちゃんのお願いは絶対。それは比喩でもなんでもなく、本当に日和のある条件下で放たれた言葉には、絶対に従わなければならないという強制力がありました。
主人公である深春は、彼女に告白されて返事を考える最中、ひょんなことから彼女のその不思議な能力について知ることになります。
この作品の面白かったところは、物語が彼女の能力とさらなる彼女の秘密について深春が知ることから、ようやく始まる物語だったというところです。
ちょっと天然気味でかわいらしい、等身大の女子高生が持つ不思議な力。そんな少女を彼女に持ってしまった深春の運命やいかに! 二人の恋愛関係と世界の命運がどうなっていくのか、というところがこの作品のミソだと言えるでしょう。
作品の大きな流れ自体がネタバレになってしまうので、詳しく魅力を語ることができないのですが、どのような物語になっていくのかは、ぜひその目でご覧いただきたいと思います。
気になったところ
作者のあとがきによると、この作品は「セカイ系」だそうです。構造としては確かにそうだったのですが、個人的には少し奥行きが足りなかったかなと思います。作中で出てくる日和の大きな秘密。それに対する日和と深春の態度にあまり共感できず、もう少し時間をかけて二人の心情や向き合い方、背景などを深堀して欲しかったかなあと思います。ラブコメとしてもセカイ系としても、中途半端な気がしてしまったのでそこが残念だったかなという感じです。
最後に
初めに言っておきますが、自分は岬鷺宮ファンです。おっかけです。言っておきますが、断じてアンチではありません。失恋探偵のときから好きだったんだから!(マウント)
岬鷺宮独特の透明感のある世界観はとても好きでしたし、今回の設定にも掻き立てられるものがとても大きかったので、キャラの動き方がもう少しよかったらなあと思ってしまいます。
ですが、これはあくまで個人的な感想であり、レビューの評価はとても高かったように思うので、気になる方はぜひお手に取って読んでもらいたいと思います。
先生のこれからの作品を楽しみにしつつ、今回はこれで終わりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。