明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

紙山さんの紙袋の中には1【感想・作品紹介】

 夏って感じがしてきました。外に出たらもう熱いこと熱いこと……。嫌になっちゃいます。頑張っていきましょう。どうも、にまめです。ネタバレなしです。

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穏やかに過ごしたい高校生・小湊波人は、入学初めてのホームルームで、グラマラスながら紙袋を被り常にびしょ濡れのヤバい女子の後ろの席になってしまう。彼女の名前は紙山さん。

恥ずかしさから紙袋を取れないという彼女の人見知りをなおそうと、面倒見がいいが制服にただならぬこだわりを見せる委員長新井陽向、魔法少女のパネルと喋っている天野春雨というどこか残念な美少女たちと『会話部』という部活を立ち上げることになり―。

ちょっと残念な青春ラブコメディ、開幕!

残念系美少女、勢ぞろい!

 主人公・小湊波人が出会ったのは、紙袋を被ったグラマラスな少女だった――。そんなヘンテコな状況から始まる本作。残念な美少女たちに囲まれた、人のいい小湊青年の愉快で愛おしい日常が、そこには描かれていました。

 残念系美少女たちが出てくるラブコメと言えば、『僕は友達が少ない』が頭に思い浮かびますが、それとは系統が少し異なるキャラクター群となっていました。

 人見知りが激しいために常に紙袋を被って顔を隠し、緊張で汗をかくためいつもびしょびしょな紙山さん。

 面倒見がよく気さくだが、制服に異常な執着と愛情を持ち、異様なオーラを持つ新井。

 コミュ障でツンデレ。そのため友だちができず、いつも美少女のパネルである「あーちゃん」と会話している天野。

 うん、めっちゃ尖ってますね! よく個性を無理につけようとすると変なキャラになってしまうことがよくありますが、本作のキャラクターたちはいい意味で個性がぶっとんでいてとても面白かったです。

 中でもヒロインの紙山さんは、紙袋という異質さがありながらも、その設定を活かしつつ女の子らしい可愛さが描かれていて、とても魅力的なヒロインとなっていました。

 この3人で結成された会話部の活動を通して、紙山さんをはじめとするメンバーたちが人並みにコミュニケ―ションできることを目指そう! というのが作中での主な目標であったりします。

 ラブコメということでしたが、1巻は紙山さんと小湊くんの関係の構築というところがフューチャーされており、そこまでドキドキの展開はありませんでした。しかし、彼らの人間的成長と言うところできれいにまとまった作品となっており、面白かったです。

 

最後に

 今後、会話部のメンバーがどう動いていくのか楽しみです。果たしてヒロインレースとなるのか、はたまた紙山さんが不動の正妻ポジションでいくのか。行く末を見守っていきたいと思います。

 

まとめ

キャラクター:★★★★☆

世界観・雰囲気:★★★☆☆

展開・テンポ:★★★☆☆

設定:★★★★☆

 

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