幼なじみが絶対に負けないラブコメ２【感想・ネタバレあり】
バカ舌ヒロインと言えば、彼女のメシがマズい100の理由などを思い出しますが、志田ちゃんはベクトルが違い過ぎて面白いですね。そんなわけでどうも、にまめです。今回は、『幼なじみが絶対に負けないラブコメ２』の感想を語っていきたいと思います。
幼なじみの黒羽に告白し、見事玉砕した俺。死にたい。フラれるってこんなに辛かったのか……っていうか、あそこまでいったら普通OKするだろ! 笑顔で「ヤダ!」ってなんだよ! マジで女子の気持ちわかんねー。でもまてよ、白草は俺のことが好きなんだよな……今ならイケる……?のか……いやいやいや、ダメでしょ。もしまたフラれたらと思うと怖すぎるし。
そんなモヤモヤ爆発の俺のもとに、子役時代の後輩にして理想の妹、桃坂真理愛が襲来! 玄関開けたら1秒で「おかえりなさいお兄ちゃん!!」っていったいどこのラブコメだよ!?
末晴に芸能界復帰の話が持ち上がり、ヒロインたちの思惑が交差する、先の読めないヒロインレース第2弾!
最強ヒロイン、志田黒羽
１巻で末晴を振った黒羽でしたがやはり後悔はあったようで、冒頭でかわいらしい姿を見せてくれましたね。やり返しすぎたとは、黒羽らしいというか、彼女の性格をよく表しているのではないでしょうか。頭の回転の速い彼女ですが、いざ大事な局面で舵を切り間違えてしまう。恋する幼馴染は強いですが、土壇場に弱いということですかね。
さて、２巻は真理愛の登場から始まる、末晴の芸能界復帰を巡る恋と策謀の物語でした。率直な感想として、黒羽恐ろしやと思いましたね。
黒羽は白草にとって有利な状態にさせたくないため、なんとしても末晴の芸能界復帰を阻止しようとしました。そして、末晴たちは彼女の手の平で踊り、その策略通りの結末を迎えることになったのです。
全ては末晴を振り向かせるため――いや素直になれよ、とは思いますが、告白を一度降ってしまった手前、黒羽は末晴からもう一度自分に告白させるしかないと思っているのでしょう。乙女心とは難しいですね。
ともかく、黒羽の尋常ではない頭のキレが爆発した回でした。いったいこれから、どれだけ彼女の最強っぷりが見られるのか、楽しみではあります。
少し印象が薄くなってしまったか
２巻は黒羽と哲彦、そして末晴が大活躍した回でしたが、白草と新キャラである真理愛の印象が薄くなってしまっていたかな…と思ってしまいました。
白草は純粋に出番が少なかったかなと。これは物語の内容的に仕方がないとは思いますが、メインヒロインなだけに、もう少し出番が欲しかったかなと思います。今後の活躍に期待ですね。
そして、真理愛なのですが…個人的には彼女も印象が薄いかなと。今回の物語の中心にいるので、もちろん彼女の過去など描写はたくさんあるのですが、イマイチ彼女の芯に迫ることができず、感情移入しきれないまま話が終わってしまいました。
真理愛の隙や影を窺うことができたのが終盤だったからでしょうか。どうも僕には急展開に見えてしまって…驚いてしまいました。
ただ、これは幼なじみが絶対に負けないラブコメなので、黒羽が強いという点ではこれで正しいのかなと思ったりもします。
最後に
黒羽の最強っぷりは読んでいてとても面白かったのですが、末晴の演技力の凄さやキャラクターそれぞれの深さなど、もう少し描写してほしかったところがあったという感じでした。しかし、物語はまだまだ始まったばかり。次につながるような展開もありましたので、今後の流れに期待しています！
今回はここらで終りたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。
