カノジョの妹とキスをした2【感想・レビュー】
どうも、にまめです。今回は、『カノジョの妹とキスをした2』の感想を語っていきたいと思います。
その想いに偽りはあるか
さて、1巻のレビューでこの作品を批判したわけですが、2巻を読んで結構評価が変わりました。だいぶドロドロになって、いい具合に”不”純愛ラブコメとなってきましたね。
かなりライトなタッチで描かれていますが、今までのラノベであまりやってこなかったことをしていて面白かったですね。
博道が晴香に深くまで攻めに行きましたが、他のラノベ主人公(だいたいは付き合っていないので当たり前ではあるが)にはあまりない行動ですよね。しかし、当たり前の感情です。確かに、高校生で両方初めての相手なのにあそこまで行くってなると、驚かれるのも当然ですが笑。
一方で晴香は、”ラノベのヒロイン”らしいヒロインです。中でも、少し潔癖なヒロインになりますかね。相手のことを絶対的に信頼していて、勝手に誠実だと思っている節があります。幼少期の頃から今まで交流がなかったのに、よくもまあここまで身勝手なイメージを押し付けられるものだと思いましたね。(晴香ファンの人ごめんなさい)
そして、時雨も博道と同じく、ラノベではあまり見ないヒロインでした。自分の気持ちを押し殺すのではなく、積極的にアプローチをしていく。それも、正々堂々としたヒロインレースではなく、誰にも遠慮を見せない合理的な落とし方です。悪魔ですね。
作為的ではないのでしょうが、僕は作品全体がラブコメヒロインたちを皮肉っている感じがして面白かったです(これは穿った楽しみ方ですが)。また、博道が葛藤の中で自分の中の正しさを失っていくさまと、時雨の背筋の凍るような堕とし方が見どころとしてインパクトを持っていました。素晴らしかったです。
最後に
やっぱり、僕には博道がそこまで魅力的な人間なのかはわかりませんでしたが、それでも話の運びがとても面白い内容になっていました。この関係がどうなっていくのか楽しみです。
まとめ
総評:★★★★☆