明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下【感想・ネタバレあり】

 最近おいしいものを食べられていません。焼肉食べたいですね。タンとかカルビとかをご飯と一緒に豪快にかきこんで――! と、妄想しながら食べるおにぎり最高()どうも、にまめです。今回は、『デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下』の感想を語っていきたいと思います。

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精霊が存在しないはずの世界に現れた謎の精霊“ビースト”。目的も正体も不明の中、五河士道への執着を見せる謎の少女に、少年は命懸けの対話を試みる。

元精霊の少女たちも士道の決意を叶えるため、覚悟を以て戦場へと集結する。精霊としての力があろうがなかろうが、関係はない。デートして、デレさせる―それこそが、これまで積み重ねてきたすべてなのだから。

「―おまえを、救いにきたんだ」「―シドー…」

そして戦争は物語の始まりでもある運命の日、四月一〇日を再び迎える―。

新世代ボーイ・ミーツ・ガール完結!

君の笑顔を見るために

 正真正銘の最終巻。この22巻を読んだ感想ですが、正直、最高という言葉以外出てきません。読んでから思ったことですが、僕はこの22巻のみの感想レビューをすることはできません。読んでいくとともに蘇る様々な記憶を除いて語ることはできず、つまり今回は『デート・ア・ライブ』という作品全体の感想ということになります。

 前置きはともかく、本題に。

 『デート・ア・ライブ』には様々なキャラクターが出てきました。主人公の士道をはじめ、十香たち精霊、フラクシナスの乗員たち……挙げていけばキリがありませんが、どのキャラクターたちも作品の中で魂を持ち、自分の意志と性格を備えた、魅力的で手触りのあるものたちでした。

 地球を脅かす力を持つ精霊を、デートしてデレさせる。そんなコンセプトの本作でしたが、それは自然とそれぞれのキャラクターたちを掘り下げていき、彼らの本質を探っていく物語となっていましたね。

 ただのラブコメでも、ただのファンタジー作品でもない。これは士道と精霊たちの会話の物語であり、読者とキャラクターたちの対話の物語です。キャッチ―な世界観とともに広がっていくキャラクターたちの表情や感情。彼女たちを知っていくこと、そして彼女たちの物語を追っていくことこそが、この作品の一番面白いところでした。

 だからこそ、この22巻のクライマックスには感無量になりましたね。

「――私の名前は夜刀神十香。大切な人にもらった、大切な名だ。――素敵だろう?」

 士道にとって『デート・ア・ライブ』は、きっと精霊たちの笑顔を見るための物語であり、そのために戦っていたのだと思います。だから、最後に十香のあの桜が咲いたような満開の笑みで終わりを迎えるというのは、まさしく『デート・ア・ライブ』という作品をよく表していたと思います。最高の演出でした。

 一人ひとりに思い出があり、愛着があります。とてもキャッチ―な設定にもかかわらず、ここまでキャラクターを描けている作品はなかなかないと思います。素晴らしかったです。

 

最後に

 自分語りになってしまいますが、『デート・ア・ライブ』は僕の青春でした。デアラを読み始めたのは7年ほど前で、当時中学生だった僕は、友人とどのキャラクターが好きか、誰の天使が一番かっこいいかなどを議論したものです。そんな青春の一ページに刻まれたこの作品が終わってしまうのには、本当に感慨深いものがあります。

 最高のキャラクターたちをありがとう。そして、彼女たちに幸があらんことを。

 

まとめ

総評:最高

 

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