明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

探偵はもう、死んでいる。3【感想・ネタバレあり】

 禁煙しようと思いました。決意して10秒でやめました。人生そんなものです。我慢は体に毒なんだ!(言い訳) そんなわけでどうも、にまめです。今回は、『探偵はもう、死んでいる。3』の感想を語っていきたいと思います。

f:id:nimamega:20200731061414j:plain

かつて名探偵の助手だった俺・君塚君彦は、ある日、夏凪、斎川、シャルと共に誘拐された。 そして知らされるシエスタの死の真相。 呆然とする俺たちの前に、生前のシエスタそっくりの謎の少女が現れ、今の過去映像にはとある間違いが含まれていると語り出し……

「どうやらやっぱり私は、人の感情を読むのは苦手だったらしい」

それは完全無欠のシエスタが犯したミス。 名探偵であるが故に見つけられなかった微かな想い。 その過ちを探しながら、俺たちは《名探偵》を継ぐことの真の意味を知っていく。

探偵はもう、死んでいる。 死の真相も明かされた。

それでも、エピローグにはまだ早い。

全てが整理され、新たな物語が始まる

 シエスタと君塚の過去に迫った2巻。3巻は、それを受けて4人が、その過去に向き合うお話でした。話は大きく、「夏凪とヘル」「君塚と斎川」「シャーロットと組織」という流れになっていたかなと思います。

 ラストまで読み、ようやくすべての過去が整理され、物語が始まる! という感じでしたね。明確な敵が生まれ、組織ごとのパワーバランスも理解し、これから戦っていく相手がどのような存在なのか、ある程度今回のお話で理解できたと思います。

 キャラクターの心の変化・展開の広がり方、ともに今までの物語からこれからの物語につながるという、期待を膨らませてくれる内容になっていました。そういう意味で、とても楽しめたと思います。

 ただ、個人的には残念に思う部分が多かったかなというのが正直な感想です。僕は伏線が判然としない新設定や新展開が急に登場するのがとても苦手です。今回は、後出し設定が大量に出てきたうえに、それが前提としてどんどん話が進んでいったので、不信感を募らせながら物語を読み進めていっていました。

 もともと過去とのつながりが重要になってくる物語ですから演出として仕方ないところがあるのかもしれませんが、それにしても後出し感が強かったかなと思います。これ以上こんな展開が続かないように祈っています。

 

最後に

 批判的な感想になってしまいましたが、それでも次のお話が非常に楽しみになる展開と内容になっていました。次巻からいよいよ大きな戦いが始まるのかなとわくわくしています!

 

まとめ

総評:★★★☆☆

 

www.amazon.co.jp