友達の妹が俺にだけウザい４【感想・ネタバレあり】
スイカ割りで本当にスイカを割ったことはありますか？ 僕はないです。スイカ割りしようとしたらプールに落とされたからです。なぜだ。青春イベントカムバック。どうも、にまめです。今回は、『友達の妹が俺にだけウザい４』の感想を語っていきたいと思います。
「センパイ……。じゃあ、センパイは、私のこと……」
『縁結びの儀式』で山奥の祠に閉じ込められた明照と彩羽。二人きりでのゼロ距離ウザ絡みを前に、難攻不落だった明照にある変化が訪れる。
一方、真白と“秘密"を共有した菫は、影石家の秘密を探るなかでひとつの決意を固めていた。《5階同盟》の誰もが予想すらしていなかった菫の決断とは――。
そして、巻貝なまこの担当編集・カナリアが《5階同盟》に目を付けたことで、明照はさらなる難題を突きつけられてしまい……!?
あの効率厨、明照にもついに春が…？
今まで朴念仁を貫いてきた明照も『縁結び』の儀式を通して、ついに彩羽の気持ちに…気づけませんでしたね。まあ、そんなものでしょう。ですが、明照の心の中に明確な変化が現れましたね。友達の妹、自他ともに認める美少女だがあくまでちょっとウザい後輩、というのが明照が抱く彩羽に対しての感情でした。ですが、極限状態に置かれた中で明照はついに、『彩羽は自分のことが好きなのでは？』という考えを今までより真剣に考えてしまいました。あーあ。もうここからはノンストッパブルですよ。明照は彩羽のことを異性として今までより強く意識するようになってしまいました。
正直、男のデレなんて見ていても嬉しくありませんが、これは明照視点の物語です。当然ながら描かれ方としてやはり、彩羽の魅力がより際立つようになりましたね！ ウザかわいさが増しましたよ。ここからもっと、明照とのラブコメ展開を見せてほしいものです。
プロを前に、明照はなにを思うのか
３巻でも取り上げられていたように、明照は「天才たちが５階同盟で創作活動することの意味」に悩んでいました。そんな矢先に現れたのが、天才編集者であるカナリア。彼女は、そんな明照に現実を突きつけるような行動に出ます。
明照が彩羽に、５階同盟に対する自分のスタンス、そして本音を漏らすシーンは素晴らしかったですね。今まで華麗に困難を乗り越えてきた明照でしたが、ここで彼の“弱さ”に僕たちは触れることができました。５階同盟で築き上げてきたものが、彼には感情的な部分で、否定したくなかったものだったのでしょう。そこからのあのラストですから、「明照、よかったな」と微笑みが自然と出てきました。
最後に
巻を重ねるごとに、創作に対する彼らの熱意が伝わってきて、これはただのキャララブコメじゃないなと思わせてくれますね。
今回は、言ってみれば明照回だったというところでしょうか。僕はこの巻で明照が好きになりました。クリエイターとしての彼の人間味も、彩羽に対する思いの変化も見れて、まさしく「平均崩れたり！」でしたね。
真白の水着が一番良かったなと思いつつ、今回はここで終りたいと思います。最後まで見てくださり、ありがとうございました。
