お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2【感想・ネタバレあり】
天使のような女の子――残念ながら、僕の高校生活にはそんなクラスメイトはいなくて、いつも二次元女子ってかわいいなあと思っていました。こうして僕は、オタクへの道を一歩一歩進んでいくのであった。そんなわけでどうも、にまめです。今回は、『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2』の感想を語っていきたいと思います。
最後までかわいさたっぷり
1巻ではぶっきらぼうな真昼が心を開いていくさまを楽しむことができましたが、2巻では、最初っから真昼のデレ満載のかわいさを堪能することができました。
真昼と周には、早くくっつけよの一言を贈りたいですね。
特に周は罪深いですね。二人の距離は確実に、友達やお隣さんよりも近いものになっているのですが、恋人ではありません。しかし、さりげなく繋いだ手や真正面からの「かわいい」という言葉は、『もうそれ彼氏ムーブだろ!』と突っ込みたくなります。
そして、そんな周の行動に翻弄された真昼の姿もなんとかわいらしいことか。たまに見せる真昼の我儘のような行動にも、心をつかまれます。
二人はきっと、否定はしてもお互いのことが好きなのでしょう。ですが、あまりに距離が近いゆえに、そしてお互いの性格を知ってるがゆえに、好きだと思うこと自体に抵抗を持ってしまっています。二人がその壁を取り払い、心から相手を想いあう姿を想像すると、またニヤニヤが止まりませんね。
真昼の心の核に触れる
なぜ真昼は強がろうとするのか。仮面をかぶり、人と壁を作ろうとするのか。物語の最後に、僕たちはそんな真昼の心の核に触れることができました。
両親との確執。愛されることを知らなかった過去。彼女には自分の居場所がありませんでした。助けを求めることも、彼女にはできなかったのです。
だからこそ、真昼は周に惹かれたのかもしれません。周は不器用ながらも心の優しい少年で、とても真っすぐです。真昼の柔らかな心と繊細な感情を知り、彼女の全てを包み込んでくれる周は、彼女にとって居心地の良い、温かい場所だったのでしょう。
真昼はまだ誰かに頼ることが苦手です。周にさえも、迷惑はかけまいという強い思いが働いて、我慢をしてしまうことがあります。だからこそ、甘えるのが上手になった真昼の姿を見るのが楽しみですね。
最後に
少しづつ素直な気持ちを出せるようになった真昼。その姿をデレと呼ぶならば、こんなにかわいらしく感動的なデレはありませんね。天使様がかわいすぎる……ッ!
周と真昼のもどかしい距離感を楽しみつつ、今回はこれで終りたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。