明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

好きで鈍器は持ちません!【感想・レビュー】

 どうも、にまめです。今回は、『

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―あなたの胸に、輝く鈍器はありますか?

私、ハンナ・ファルセットは冒険者になるのが夢の、いたって普通な女の子。でもどんくさすぎて同級生や理事長に馬鹿にされ、学園から追い出されてしまいます。餓死寸前まで追い込まれ、たどり着いた工事現場。そこでハンマーを手にした瞬間、才能が開花!

鍛冶や建築はもちろん、戦闘にだって使える“鈍器スキル”を身につけたからには、華麗に成り上がってみせますよ。竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり―鈍器の、鈍器による、鈍器のための冒険譚が始まります!

ちなみに本当は剣を使いたかったというのは…、決して言わないお約束です!

鈍器で最強

 はじめに断っておくのですが、もともと僕はあまり最強系作品が好きではありません。その前提で読んでいただければと思います。

 鈍器持ちが差別されているとか、母親が伝説の剣士である、みたいな設定はすごく面白いと思ったんですよね。それだけでハンナのキャラ性とか世界観とかがひとつの個性として表れていますから。

 ただ、いかんせんご都合主義全開の展開で萎えちゃいましたね……。

 最強成り上がり系なのはわかりますが、それにしてもあらゆることがあっさりと解決しすぎだと思ってしまいました。薬屋、同級生との確執、果てには鈍器持ちに対する差別まで。

 その上、ハンナはなんの努力もしていないじゃないですか。不憫な境遇で、剣術を必死に練習していたのはわかります。しかし、それとはまったく別のところで無双しているし、成長が見れたというよりは、周りを力で納得させたという感じでなんだか腑に落ちませんでした

 

最後に

 もう少し武力で解決できない感情のところにドラマを含ませてほしかったなと思ってしまいました。

 

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