ライアー・ライアー【感想・レビュー】
どうも、にまめです。今回は、『ライアー・ライアー 嘘つき転校生はイカサマチートちゃんとゲームを制するそうです。』の感想を語っていきたいと思います。
”嘘”を貫き通せ!
実力によってランク付けされる学内で、与えられた能力と己の知略を駆使し、相手を出し抜きあう知略バトルもの。
設定や構図に新しさがあったわけではないですが、展開が心地よく、かつ読みやすかったと思います。異能バトルものというわけで、それなりにややこしい設定がありましたが、特につまるところはなくすらすらと読めました。
面白かったのは、主人公の特殊性でしたね。外面と内面を完全に切り離して他人と接することができる才能。彼が学内で”嘘”を吐いていくために必要な能力として今回は描かれていますが、なぜそんな才能を得られたのか、この乖離が今後どのように物語に関わってくるのか楽しみです。
そして、サブヒロインの更紗。表題では”イカサマチートちゃん”ことお付きメイドの姫路がフューチャーされていますが、今回の物語の焦点は”元”最強である更紗に当てられていました。彼女もまた自分の目的のために壮大な嘘を吐いていたわけですが、そこからその優しさ・人間性を垣間見ることができた一方で、姫路との関係の危うさが見えてきました。もしかしたら、彼女の嘘を巡って、今後更紗と姫路のドラマを見ることができるかもしれませんね。
姫路にはまだ謎が多く、彼女の内面を垣間見ることは、1巻ではできませんでした。主人公とどのような関係を築いていくのか見ていきたいと思います。
最後に
バトルシーンの展開も面白く、嘘という要素がバトルにもストーリーにもうまく絡み合った面白い作品だったと思います。僕もお付きのメイドが欲しい。
まとめ
キャラクター:★★★☆☆
世界観・雰囲気:★★★☆☆
展開・テンポ:★★★★☆
設定:★★★★☆