明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

竜と祭礼2-伝承する魔女‐【感想】

 

こんにちは、にまめと申します。今回は、個人的注目作品の続編。ひねくれた杖職人見習いイクスと褐色美少女の魔法学生ユーイの新たな冒険、第二弾についての感想について語っていきます。

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王都の護りの要「杖壁」が何者かに解かれた。魔法杖職人見習いであるイクスは、姉弟子のラユマタに半ば押し付けられるかたちでその犯人の調査に臨むことになる。

調査の協力者は、竜の杖を持つユーイと同級生のノバ。わずかな手がかりをもとに調査を進めていくうちに、3人はとある村にたどりつく。
その村で自らの出生を知るイクス。「善い」杖を携え、生き方に迷うユーイ。そして、村外れの森に住むという不死の魔女。各者の思惑が交錯するなか、村の収穫祭で明かされる真実とは……。

竜が消えても、物語は続く。竜の魔法が残されたこの世界で――。杖職人たちの物語、待望の第2弾。

 

 さて、今回も謎が謎を呼ぶ不可解な依頼がイクスのもとに訪れました。キーワードは【魔女】。その【魔女】は何千年を生きる不死の存在であり、人を喰うという――。竜に続いて魔女ということで、その現実離れした要素にイクスのみならず僕自身も悩まされました。果たして魔女の正体とは、次々と起こる事件の真相とは…展開が進んでいくごとに波のように押し寄せる謎に、ページをめくる手が止まらない! 魔女とは一体何なのか、それはぜひ手に取って読んでもらいたいと思います。

 

 1巻と比べて展開のテンポもよく、また謎の深さ、いい意味での裏切りが増していて非常に読み応えのある作品でした。そして、杖と魔法という世界観は決して損なわれておらず、むしろうまく活かされて今回も物語が組み立てられています。個人的にはもう少しユーイを引き立たせてあげて欲しかったと思いましたが、ノバという新キャラが登場した上に物語としての厚みも増していたので、テンポなどを考えると仕方がなかったのかなとも思います。次巻にその活躍を期待します。それにしても、ノバかわいいですね! ユーイもかわいいですが、同じくらい魅力的なキャラクターに仕上がっていました!

 

 3巻も出るそうで、次はどんな冒険譚が見られるのかを楽しみに、今回は終わりたいと思います。ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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