明日もきっと、ライトノベルと

読んだラノベの感想・レビューを載せています。面白かったもの、刺さらなかったもの。両方とも基本的にはレビュー作っていきます。楽しんでもらえれば幸いです!

探偵はもう、死んでいる。2【感想・ネタバレあり】

 探偵と言えば、シャーロック・ホームズや工藤真一を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、僕はうさみちゃんが出てきます。伝われ。どうも、にまめです。今回は、『探偵はもう、死んでいる。2』の感想を語っていきたいと思います。

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これは、探偵が"まだ死んでいなかった"頃の一幕。

高校三年生の俺・君塚君彦は、かつて名探偵の助手だった。
シエスタを失ってから一年が経ち、夏凪や斎川と出会い、シャルと再会した俺は、ある日、彼女たちとともに《シエスタ》に誘拐される。
そこで語られるのは俺が『忘れている』らしいシエスタの死の真相。
探偵と助手の長くて短い旅の記録。
地上一万メートルの上空で始まる少年と少女の冒険譚だった。
「君たちには、どうか見届けてほしい。私が挑んだ最後の戦いを──」
そうしてシエスタは告げる。
まだ誰も知らない真実を。
どうして探偵がもう、死んでいるのかを。
一巻発売後、異例の大反響となった第15回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》受賞作、追憶の第二弾。

”メイタンテイ”とは?

 

 1巻では詳しくは明かされていなかったシエスタと君塚の3年間の軌跡が、2巻で描かれていました。それにしても、2巻を読んで僕は確信しましたね。

 うん、やっぱりこれは、ミステリじゃないな。

 作者さんもそのつもりで書いているのでしょうね。1巻はまだミステリ要素があった気がしますが、2巻からはもう異能バトル然としていました。

 トイレの花子さん、蘇ったジャック・ザ・リッパーなど、事件における謎は存在しました。しかし、やはりこの作品の楽しみ方はその異能バトルと、なによりシエスタと君塚の絆にあるのでしょう。ただ、ミステリチックな導入から入り、最終的に異能バトルになる展開というのは新しく、1巻に続き2巻でも楽しむことができました。

 

シエスタの魅力溢れるエピソード

 

 2巻を読んで一番思ったことは、そうですね……

 

 シエスタ、かわいすぎだろッッッ!

 

 ってことですね。とにかくそれにつきます。

 1巻では、シエスタがどのような存在であるかを理解することはできましたが、彼女と君塚の具体的なエピソードはあまり伺い知ることができませんでした。ですが、2巻で描かれたシエスタは、僕たちに様々な表情を見せてくれました。

 一億点の微笑みを見せるシエスタ、嫉妬して拗ねてしまうシエスタ、君塚の態度に浮かれてしまうシエスタ、お酒でぐでぐでに崩れてしまうシエスタ…。

 これは君塚が、気持ち悪いくらいにシエスタに想いを寄せてしまうのも仕方ないと思いました。認めざるを得ません。2巻での彼女の姿は、どれをとってもかわいらしく、魅力的な女性として描かれていました。2021年の、このラノキャラ女性ランキングで上位を取れるのではないでしょうか? 今後のシエスタの姿に期待です。

 

しかし、”探偵はもう、死んでいる”

 

 2巻は、あくまで追憶。君塚たちに、シエスタの死の真実を伝える物語でした。

 シエスタはもういない。『SPES』との戦いに、これから君塚は、そして夏凪、シャル、斎川はどう立ち向かっていくのか。今後の展開が楽しみです。

 

最後に

 3巻が待ち遠しいところですね。僕としては、夏凪のインパクトがまだ薄いかなとどうしても感じてしまうので、シエスタに負けないくらいの強ヒロイン、魅力的なキャラクターに育ってほしいと思います。

 今のところシエスタがメインヒロインだと思いますが、いつか夏凪こそがメインヒロインだと思うときが来るのでしょうか? 二人のヒロインの活躍を祈りながら、今回は終わりたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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