探偵はもう、死んでいる。2【感想・ネタバレあり】
探偵と言えば、シャーロック・ホームズや工藤真一を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、僕はうさみちゃんが出てきます。伝われ。どうも、にまめです。今回は、『探偵はもう、死んでいる。2』の感想を語っていきたいと思います。
”メイタンテイ”とは?
1巻では詳しくは明かされていなかったシエスタと君塚の3年間の軌跡が、2巻で描かれていました。それにしても、2巻を読んで僕は確信しましたね。
うん、やっぱりこれは、ミステリじゃないな。
作者さんもそのつもりで書いているのでしょうね。1巻はまだミステリ要素があった気がしますが、2巻からはもう異能バトル然としていました。
トイレの花子さん、蘇ったジャック・ザ・リッパーなど、事件における謎は存在しました。しかし、やはりこの作品の楽しみ方はその異能バトルと、なによりシエスタと君塚の絆にあるのでしょう。ただ、ミステリチックな導入から入り、最終的に異能バトルになる展開というのは新しく、1巻に続き2巻でも楽しむことができました。
シエスタの魅力溢れるエピソード
2巻を読んで一番思ったことは、そうですね……
シエスタ、かわいすぎだろッッッ!
ってことですね。とにかくそれにつきます。
1巻では、シエスタがどのような存在であるかを理解することはできましたが、彼女と君塚の具体的なエピソードはあまり伺い知ることができませんでした。ですが、2巻で描かれたシエスタは、僕たちに様々な表情を見せてくれました。
一億点の微笑みを見せるシエスタ、嫉妬して拗ねてしまうシエスタ、君塚の態度に浮かれてしまうシエスタ、お酒でぐでぐでに崩れてしまうシエスタ…。
これは君塚が、気持ち悪いくらいにシエスタに想いを寄せてしまうのも仕方ないと思いました。認めざるを得ません。2巻での彼女の姿は、どれをとってもかわいらしく、魅力的な女性として描かれていました。2021年の、このラノキャラ女性ランキングで上位を取れるのではないでしょうか? 今後のシエスタの姿に期待です。
しかし、”探偵はもう、死んでいる”
2巻は、あくまで追憶。君塚たちに、シエスタの死の真実を伝える物語でした。
シエスタはもういない。『SPES』との戦いに、これから君塚は、そして夏凪、シャル、斎川はどう立ち向かっていくのか。今後の展開が楽しみです。
最後に
3巻が待ち遠しいところですね。僕としては、夏凪のインパクトがまだ薄いかなとどうしても感じてしまうので、シエスタに負けないくらいの強ヒロイン、魅力的なキャラクターに育ってほしいと思います。
今のところシエスタがメインヒロインだと思いますが、いつか夏凪こそがメインヒロインだと思うときが来るのでしょうか? 二人のヒロインの活躍を祈りながら、今回は終わりたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。